【箱根駅伝2026】混戦模様のレースは識者の予想もさまざま 第102回にして初優勝の大学が出る展開も? (3ページ目)
2位は駒澤大としたが、条件つきの優勝候補だ。5区に補員登録の山川拓馬(4年)、6区の伊藤蒼唯(4年)が区間賞レベルの快走を見せ、やはり補欠に入った大エースの佐藤圭汰(4年)が1区、3区で爆走すると、他大学は対抗できないかもしれない。
しかし、自信を持って推せないのは、大黒柱の佐藤の状態が読めないため。一部からは不安視する声も聞こえる。伊勢路では奮起したが、20kmを超える箱根路では果たして......。
前回王者の青山学院大は、お家芸の山の区間でタイムを稼ぐ想像ができないため3位とした。ゲームチェンジャーの黒田朝日(4年)が、大方の見方どおり2区に入って先頭に立つ場面は頭に浮かぶが、その先は"冒険"となる。飯田翔大(2年)らが額面どおりに走れば、優勝争いは面白くなる。仮に、山区間に配置された1年生の松田祐真がとんでもない"攻めの駒"ならば、独走もあるかもしれない。
中央大は、悩んだが4位。10000mの上位10人平均タイムは、驚異の27分台とスピードは随一だ。藤原正和監督の宣言どおり2区に配置された溜池一太、当日変更で1区の可能性が高い吉居駿恭(ともに4年)らがそろう往路の平地は、上位3校と同等以上。それでも、山の区間や復路は計算できない。全日本の4区で区間賞を獲得した柴田大地(3年)が山を攻略できるかどうかだが、前回の復路で失速した残像もよぎってしまう。
5位は"5強崩し"に燃える帝京大。全日本は6位だったが、距離が伸びれば強くなる。特に楠岡由浩(3年)の覚醒はプラス材料だ。"5強"の一角に数えられる早稲田大は、"山の名探偵"の異名を持つ工藤慎作(3年)の快走次第では往路優勝もあるが、復路の駒不足は否めない。
安定感のある創価大や、留学生ランナーのヴィクター・キムタイと山上りの斎藤将也(ともに4年)らを擁する城西大は、前回に引き続きシード圏内は安泰の予感。しぶとく粘りそうなのは、21年連続でシードを狙う東洋大。そして予選会トップ通過の中央学院大は、あっと驚く伏兵になるか。
予想どおりにいかないのが箱根の醍醐味。大胆に外しても、大いに楽しみたい。
著者プロフィール
酒井政人 (さかい・まさと)
1977年生まれ、愛知県出身。東農大1年時に出雲駅伝5区、箱根駅伝10区出場。大学卒業後からフリーランスのスポーツライターとして活動。現在は様々なメディアに執筆している。著書に『箱根駅伝は誰のものか』『ナイキシューズ革命 〝厚底〟が世界にかけた魔法』など。
杉園昌之 (すぎぞの・まさゆき)
1977年生まれ。スポーツ総合出版社の編集兼記者、通信社の記者として働いた後、フリーランスのスポーツライター兼編集者へ。現在はサッカー、ボクシング、陸上競技、野球、五輪競技全般とジャンルを問わずに取材している。
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