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箱根駅伝を識者3人が総括 青学大が見せた強さや他校の誤算、壮絶なシード権争いを振り返った (4ページ目)

 4位から7位の早大、中大、城西大、創価大は、若干の誤算の区間もあったが、期待する選手たちがしっかり結果を出した。それぞれが責任感を持って、万全な準備ができた結果だろう。それに対して、法大はエースの大島史也を使えず、大東文化大も2区候補だった西川千青を復路に回す苦しい状態。そのなかで持てる力を往路に回したが、ともに出遅れて流れに乗れなかったのは予想外だった。

 シード権争いは激しい競り合いになった。全日本13位と苦しんでいた東洋大は、前回2区・区間6位の梅崎蓮を使えないなか、2区で19位まで落として流れが途絶えたと思った。だが、その後に起用された1年生3人が踏ん張り、3、4年生もこれまで蓄えた力を発揮して往路9位、。復路7位で総合9位とシード権を獲得した。その粘りは、伝統を背負った強さを実感させた。

 シード権を7秒差で逃した順天堂大は、エースの浅井皓貴が万全ではなく1区で起用。先を見据えて2区と5区に起用した1年生も厳しい走りで往路は13位も、2年生を4名起用した復路は全員が区間ひと桁で復路6位と健闘。最後までシード権争いに加わり、予選会10位とは思えない粘りを見せてくれたのは驚きだった。

 3、4年生を揃えて9区までシード権争いに加わった日本体育大の健闘も目についた。東洋大や順大と同様に日体大は歴史もあって、高い素質の選手も多い。選手たちが開き直り、闘志をむき出しにすれば戦える力が見せられることも確認できた。

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