「コマスポ」編集部が駒澤大の2年連続駅伝三冠を占う! 出雲の収穫、推し選手、脅威の大学は? (4ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi

【偉業に向けて脅威となるチームとは】

ーーあらためて全日本、箱根で対抗になってくるのはどの大学でしょうか?

中西 やっぱり中央が一番の脅威ですね。

ーー出雲は7位という結果でしたが。

宮澤 吉居大和選手が不出場だったのが大きかったと思います。なので、本当の力を出せたわけではなかった。それに、出雲駅伝前の中大記録会では、1年生の本間颯選手と柴田大地選手が28分台をマークするなど、かなりいい記録が出ていました。選手層が厚いので、出雲で7位だったからといってあなどれないですね。あとは國學院。伊地知賢造選手、平林清澄選手、山本歩夢選手の3人は、駅伝でもトラックでも結果を出せる選手。勝負強さという点では、駒澤の選手に勝る部分もあるのでは、と心配になることもあります。

中西 青学はあまりマークしてこなかったんですけど、とくに箱根駅伝には合わせてくるのがうまいチームなので、恐怖は感じます。

宮澤 でも、出雲を見ると、ちょっと心配な部分もあるのかなっていう気がしましたが......。出雲では創価が2位、城西が3位でしたが、ここまでの順位だとは思っていませんでした。でも終わってから、いろいろ分析していると、それくらいの力はあったのかなと思いました。とくに創価は、2、3年生に強い選手がいっぱいいますから。

自校のチームだけでなく他大学の戦力についても分析した photo by Kitagawa Naoki自校のチームだけでなく他大学の戦力についても分析した photo by Kitagawa Naokiこの記事に関連する写真を見るーー身内だからこそ、ライバル校が強そうに見えるんでしょうね。

宮澤 でも、きっと大丈夫! 毎回心配になるんですけどね。大丈夫だって言い聞かせています。

中西 私たちが心配しても仕方ない!(笑)


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プロフィール

  • 和田悟志

    和田悟志 (わだ・さとし)

    1980年生まれ、福島県出身。大学在学中から箱根駅伝のテレビ中継に選手情報というポジションで携わる。その後、出版社勤務を経てフリーランスに。陸上競技やDoスポーツとしてのランニングを中心に取材・執筆をしている。

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