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卜部蘭の憧れは「自由人」。仲間から
「いい加減と言われても嫌じゃない」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

――今年25歳になって、大人になったなと感じたことはありますか。

 それがないんです(笑)。20歳になったときも、「それまで私が思っていた20歳じゃないな」と感じましたし。今は、大人になっても老けない人に憧れますね。

――タレントで言えば、高田純次さんみたいな人?

 まさにそうです! あとは木梨憲武さんや、女性ではYOUさんとか、自由人で老け込んでない人が好きです。

――周りにそういう人がいたんですか?

 祖父が、本当に高田純次さんみたいな人でした(笑)。適当なところも、かっこいいなと思ってすごく憧れていました。広告カメラマンをやっていて、引退した時にたくさんの人が会を開いてくれたのを覚えています。それを見て「あんなに自由にやっていたのに、みんなが慕ってくれているんだ」と、なおさら尊敬しました。クラブのアンケートの好きなタレント欄には木梨さんとYOUさんと書いているけど、高田純次さんまで書くと、どう思われるかなと思って書かなかったんです(笑)。チームの中で私はいい加減だと言われたりしますけど、それも嫌じゃないんですよね。

――憧れの選手はいますか?

 47歳になった今でも陸上を続けていて、昨年の日本選手権にも出た早狩実紀さん(京都陸協)がすごくかっこいいと思います。小さいころから、テレビで五輪や世界選手権はいつも見ていました。早狩さん自身、強豪校に進まずに自分で練習をやっていたし、日本の女子の3000m障害の道を切り開いたパイオニアというところのもかっこいいです。

―― 今まで陸上をやめたいと思ったことは?

一度もないですね。

――最後に、今年の目標を教えてください。

 まずは日本選手権の連覇です。来年には東京五輪も開催される予定なので、参加標準記録を超えていきたいと思っています!

プロフィール
卜部蘭(うらべ・らん)
1995年6月16日生まれ。東京都出身。積水化学所属。
元陸上選手の両親の影響もあり、小学生の頃から陸上競技に触れる。
大学4年時にインカレ で優勝し、母娘の2世代優勝が話題になった。
昨年の日本選手権では、800mと1500mで優勝を果たし2冠を達成している。

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