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一山麻緒を支えた監督との絆。
ぎくしゃく関係も乗り越え記録は生まれた (2ページ目)

  • 折山淑美⚫取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Naoki Morita/AFLO SPORT

 続く、4月のロンドンマラソンでは、MGC本戦の出場権をワイルドカードで獲得し、9月のMGCに出場した。この時は、調子がよくなかったこともあり、6位に終わった。

 しかし、11月の全国実業団対抗女子駅伝では、1区を走ると区間3位の成績を残し、12月には、1万mで31分34秒56の自己新をマークと調子を上てげてきた。

 年明けには、1月の都道府県対抗女子駅伝で9区の10kmを走り、京都優勝のゴールテープを切った。2月2日の丸亀ハーフでも、1時間08分56秒と好調な走りをすると、2月4日から29日まで、自ら志願してアメリカ・アルバカーキでの高地合宿に臨んだ。

「その合宿でも、昨年の東京マラソンと同じ2時間21分36秒を狙う形で練習をしました。練習メニューの消化状況を見ているうちに、『1分20秒くらい上回れるんじゃないか』と、大阪で出した松田選手のタイムも届かないものじゃないなと思えてきました」

 こう話す永山監督は、一山には言わなかったが、この合宿で2時間21分切りも意識していたという。

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