高速化の東京マラソン、箱根ランナーたちの
日本人2時間6分台は出るか (4ページ目)
今季から社会人になり、1年間マラソンのことを考えて取り組んできたという。「6割ほど」の体調で迎えたニューイヤー駅伝は最長4区を区間5位と好走。レース後の疲労はなく、スムーズにマラソン練習に移行した。そして、「僕としては(マラソン練習を)やり切れたと思いますし、その後の調整もしっかりできていると思います」と話すほどの手ごたえをつかんでいる。
「ペースメーカーが3つあるので、どこについていくのかは迷っていますが、日本人の先頭集団で走って、30kmを1時間29分台で通過したい。その後も、1kmを3分02~03秒ぐらいで押していけるイメージはあります。世界選手権の代表をつかむためにも、福岡や別府大分のタイムを上回って、日本人トップになりたいです」
大学2年時に30kmで1時間28分52秒の学生記録(日本歴代3位タイ)を樹立している服部にとって、30kmを1時間29分台で通過しても、それほど「速さ」を感じないだろう。昨年までとは違ってフラットなコースとなった残り約12kmでスパートをかけられれば、目標タイムを大きく上回る可能性も十分だ。
ふたりの他にも、服部の東洋大の先輩である設楽悠太(25歳・Honda)や、共に24歳の勢いある若手で、箱根でも活躍した大東文化大OBの市田孝(旭化成)、山梨学院大OBの井上大仁(ひろと・MHPS長崎)など、有力選手は揃っている。果たしてどんなタイムでの決着となるのか。選手も視聴者もワクワクするようなレースを期待したい。
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