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高速化の東京マラソン、箱根ランナーたちの
日本人2時間6分台は出るか (3ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by AFLO

 順天堂大時代に「山の神」と称えられた今井は、2年前の東京を現役最速タイムとなる2時間7分39秒(日本歴代6位)で走破したものの、髄膜炎のため同年の北京世界選手権を欠場。昨年の東京も体調が上がりきらず、リオ五輪には届かなかった。しかし、今年のニューイヤー駅伝は最長4区を区間2位で走り、完全復活を印象づけている。

 プレスカンファレンスでは、目標タイムを「2時間8分30秒+α」と答えた。年齢も考えて、これまでとは少し違うアプローチで仕上げてきたという。練習のタイム設定を見直し、ニューイヤー駅伝の後には都道府県駅伝にも出場している。調子は上向きで、「僕にとっては終盤のアップダウンが勝負のポイントでしたが、それがなくなった。今回は自分でギアチェンジして仕掛けたいと思います。2時間6分台ですか?『+α』がどこまで出るかですね」と笑顔を見せた。

 一方の服部は、「2時間8分00秒」を目標に掲げた。昨年は箱根駅伝で2年連続となる区間賞を獲得したが、そのダメージでうまく走れない時期があったという。初マラソンとなった昨年の東京は、30kmからの5kmを14分54秒の高速ラップで飛び出すも、終盤に失速。2時間11分46秒でのゴールになった。

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