2017.03.03

【月報・青学陸上部】原監督が描く
「箱根から世界的マラソン選手への道」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun  photo by Tamura Sho/ AFLO SPORTS

極私的! 月報・青学陸上部 第30回

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笑顔でゴールインする青山学院大の中村祐紀 東京マラソン2017。

 中村祐紀が嬉しそうな表情で東京駅前のゴールに飛び込んできた。タイムは、2時間12分55秒(日本人8位)。昨年の下田裕太の2時間11分34秒(2016年の日本人2位)には及ばないものの、初マラソンで学生1位となり、上々の結果を残した。

「ようもったね。練習で42.195kmを走っても40kmで止まる男がよくがんばったよ」

 原晋監督は1ヵ月前の状態を思い出して、そう笑った。

 1月、富津ではマラソン合宿が行なわれていた。

 メンバーは、びわ湖毎日マラソンを走る一色恭志(4年)、東京マラソンを走る下田裕太(3年)と中村祐紀(3年)、静岡マラソンに出走予定の小田俊平(3年)の4人だ(※下田は右足痛のため、大会は欠場)。

 合宿初日に30kmを走り、最終日にフルマラソンを走ったが、中村は2時間32分前後のタイムで、「きつかった」と表情を歪めた。
「箱根が終わってから調子があまりよくないんです。もうちょっと走り込んで、神奈川ハーフ(マラソン)までに(調子を)上げていかないとヤバいですね」