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高速化の東京マラソン、箱根ランナーたちの
日本人2時間6分台は出るか (2ページ目)

  • 酒井政人●文 text by Sakai Masato
  • photo by AFLO

 新コースにふさわしいスピードランナーたちも続々と集結。世界記録を狙うキプサング、大会記録保持者であるディクソン・チュンバ(ケニア)、日本国内最高記録保持者のツェガエ・ケベデ(エチオピア)ら2時間4分台のタイムを持つ選手が4名、5分台が1名、6分台が4名という豪華メンバーだ。

「グローバル・スタンダード」を目指す新・東京マラソンでは、どんなレースが見られるのか。大会側はペースメーカーを3つに分ける予定だという。

 キプサングが「2時間2分50秒」、ケベデが「2時間3分50秒」、チェンバが「2時間5分20秒」という目標を口にしていることから、ペースメーカーのファーストが「世界記録」、セカンドが「日本国内最高記録(2時間5分18秒)」を狙えるペースで進むと見ていい。おそらく、サードも2時間6分台を目安とする超高速レースが展開されることになるだろう。

 日本の男子選手にとっては、今夏に開催されるロンドン世界選手権の代表選考レース(最大3名)となっており、その争いからも目が離せない。昨年12月4日の福岡国際では川内勇輝(29歳・埼玉県庁)が2時間9分11秒で、今年2月5日に行なわれた大分別府では中本健太郎(34歳・安川電機)が2時間9分32秒で日本人トップとなり、選考レースを一歩リードしている。

 コース変更により、2002年10月のシカゴで日本記録(2時間6分16秒)を樹立した高岡寿成以来となる2時間6分台にも期待がかかるが、特に注目すべきは、箱根駅伝で名を馳せた32歳の今井正人(トヨタ自動九州)と23歳の服部勇馬(トヨタ自動車)だ。

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