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【月報・青学陸上部】原監督も自信!
駅伝3冠のひとつ目、出雲へ (5ページ目)

  • 佐藤 俊●文・写真 text & photo by Sato Shun

「夏合宿中も決まらなくてやばいなって思っていましたし、ホント気が気じゃなかったです。最終的に内定をもらったのが9月です。決まってホッとしました。やっぱりなんでもそうですけど、きちんと将来のビジョンを描いていかないとダメですね。就職活動でそれを再認識しましたし、落ちて苦しい経験をしたことで、ちょっとは大人になりました」

 安藤は来年卒業後、実業団で競技人生を続けることをやめ、スポーツ関連の企業に進むことを決めた。春先は故障し、しばらくは走ることができず、就職活動も苦しんだ。そうした経験によって人としての幅が広がり、ようやくストレスなく走れる状況になったことで余裕が出てきた。それが「主将の一言」に影響を与えているのだろう。

「いろいろありましたが、やっと競技に集中できます。出雲はエースの一色がいるので、いかにつなぎの部分で差をつけられるのかにかかっています。自分は、そのつなぎ区間をしっかり走りたいですね。4年生の調子がいいですし、そうなれば下級生も余裕を持って走れると思うんです。ここにきて、みんな調子が上がっているので不安とかはありませんね。むしろすごく楽しみです」

 安藤は、そう言って笑顔を見せた。

 キャプテンとともに一色、茂木、池田生成(きなり)の4年生が今はチームを引っ張っている。上半期は不甲斐ない4年生に苦言を呈した原監督だが、今は「任せられる」というところまで調子を上げてきた。4年生が元気になり、チームがノってきているのだ。

 解散し、駐車場に歩いていく。風が心地よく、秋を感じさせる。記録会の結果を見てみると他大学の選手の健闘が目についた。

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