リオ五輪マラソン代表決定。日本が「まさかのメダル」を獲る戦略 (4ページ目)
ただ、女子の場合は思わぬ展開のレースになることもある。たとえば、13年の世界選手権ではヴァレリア・ストラーネオ(イタリア)が前半から積極的に集団を引っ張ることで集団の人数を絞り、エドナ・キプラガト(ケニア)には敗れながらも自身は銀メダルを獲得するレースを作り出した。
それに習い、日本勢も少し早めのペースを意識して、3人で積極的にレースを支配するという戦略も立てられる。
個の力で戦うのが難しいのならば、チームとして戦いを試みるのもひとつの方法だ。選手によってで調整法は違うだろうが、代表に決まった以上はナショナルチームとしての結束力を強化し、集団で戦うための戦術を練って、それを本番で駆使しながらメダル獲得の可能性を高めるというのも有効な戦略ではないだろうか。
本番まであと5カ月。マラソン日本復活への足掛かりをつかむためにも、思い切ってさまざまな可能性を探ってほしい。
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