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ゴールボール女子は銅メダルを獲得。年間200日の合宿で得た深い信頼と絆 (4ページ目)

  • 星野恭子●取材・文 text by Hoshino Kyoko
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

 萩原は、「初めて(のパラリンピック)で緊張したが、先輩たちから試合前に、『やってきたことしかできないから、できることをやろう』と声をかけてもらった。気持ち的にもラクになった」と振り返った。

 高橋は特に、2枚センターで起用された浦田の存在に感謝。「2人でつなぐゴールボールをしよう」と練習してきたと言う。もし、どちらかが調子を落としても、絶対にもう1人が後ろにいるし、逆にいい状況でつないだら、もう1人が試合を締めくくるという連係だ。

 高橋は浦田から、「『私がバックにいるから、全力でやっていこう』と声をかけてもらって、すごく自信になったし、自分らしいプレーをしないと後悔すると思ってやれた」と、感謝の思いを口にした。

 市川総監督は、「(萩原と髙橋は)今後、世界で活躍できる2人だと思っている。そういう意味では今回、若手、中堅、ベテランという三様の要素を持ったチーム構成にした意味があったなと思う」と、それぞれの役割をまっとうした選手たちを評価した。

 母国開催のパラリンピックで、金を目指しての銅メダルは悔しい結果かもしれない。だが、今大会でつかんだ個人、そして、チームとしての自信や手ごたえは、3年後のパリ大会に向けた大きな糧になったはずだ。チームのさらなる進化を大いに期待したい。

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