【ミラノ五輪】丸山希の一番の思い出は高梨沙羅、伊藤有希とのハグ 「これはいけるぞ」と確信した瞬間があった (2ページ目)
【大ケガからの復帰を経て五輪へ】
27歳になる丸山が、五輪にたどり着くまでの道のりは長かった。2018-2019年シーズンからW杯にフル参戦し始めると、シーズンごとに総合20位、13位、11位と着実に順位を上げていた。そして、2021-2022年の北京五輪シーズンには、サマーGPで4戦に出場し、2位1回、3位1回で総合3位。混合団体が正式種目として採用された北京五輪では、メダル獲得のための主力選手になるだろうと期待されていた。
しかし、10月の全日本選手権で転倒して左膝前十字靱帯断裂などの大ケガを負うと、そのシーズンは全休。五輪出場の夢を逃し、2022年8月の復帰まで、約10カ月の時間を要した。
「この4年間は私にとってすごく長い道のりだったけど、前回の北京で金メダルを獲ったウルシャ・ボガタイ選手(スロベニア)も、過去に私と同じ大ケガをしていたことを知っていたので、彼女の復活に勇気づけられて、頑張ってこられました。
これまでは五輪もW杯と、そんなに違わないのかなと思っていましたが、前回自分が出られなかった時に『五輪ってこんなに注目されるんだ』というのを知りました。いろんな人が期待して見てくれるのが五輪なのだと知って、やっぱりあの舞台で輝きたいと感じました」
しかし、復帰してからも好調を維持するのは簡単なことではなく、W杯の順位は、なかなかついてこなかった。それでもコツコツと努力を続け、今季になって結果が出始めた。
きっかけは助走姿勢を安定させて、足の裏全体で滑走面を捕える姿勢をキープできるようになったことだ。ジャンプ台に長く力を伝えて踏み切ることができるため、スキーを安定させたまま素早く空中姿勢を作ることができる。加えて、持ち味である追い風にも強いフォームの威力を発揮できるのだ。シーズン序盤の戦いは群を抜く安定感で、ひとりだけヒルサイズ超えのジャンプを連発して、圧勝するシーンもあった。
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