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【ミラノ五輪】丸山希の一番の思い出は高梨沙羅、伊藤有希とのハグ 「これはいけるぞ」と確信した瞬間があった

  • 折山淑美●取材・文 text by Toshimi Oriyama

【試合前夜に作り直したジャンプ】

 スキージャンプの丸山希(北野建設)の初五輪は、銅メダル2つ獲得と充実したものとなった。

 今季は夏から好調を維持して冬シーズンに入り、W杯開幕3連勝でスタートを切ると、勝利数を6まで伸ばし、W杯総合2位で初めての五輪に臨んだ。喜びを分かち合った丸山希のノーマルヒル個人の銅メダル photo by Tsutomu Kishimoto/JMPA喜びを分かち合った丸山希のノーマルヒル個人の銅メダル photo by Tsutomu Kishimoto/JMPA

 しかし、イタリアに入ってから行なわれた2回の公式練習では、ライバルたちが100m超え大ジャンプをしてくるなか、丸山は99mが最高で、波に乗りきれない結果だった。公式練習を終えた時は、「正直『メダルはけっこう遠いかも』と感じていた」と振り返る。

 試合前日の夜に、金城芳樹ヘッドコーチと所属チームの作山憲斗コーチ(男子ヘッドコーチ)とシミュレーショントレーニングを行ない、「脛の入りが甘いのではないか」というアドバイスをもらった。

 このアドバイスをきっかけに、一晩でジャンプのイメージを作り直し、試合当日のトライアルラウンドで試してみると、少し強めの追い風でも3位の得点になるジャンプを飛ぶことができた。

「『これはいけるぞ』という確信に変わり、試合の2本は『自分のやるべきことに集中すればいけるんだ』という自信になりました」

 その言葉どおり、最初のノーマルヒル個人では、1本目に秒速1mを超える強い追い風の中でも3位につけた。そして2本目も失敗することなく、3位を堅持。2本をしっかりそろえて、初出場での銅メダルを獲得し、安堵の表情を見せた。

「(調子がよかっただけに)今シーズンはすごくプレッシャーがあったし、五輪まで調子が持つのかなと思っていましたが、なんとかここまで自分の状態を維持してこられてよかったです」

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