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【卓球】張本智和は「コート内外」の戦いを経て対中国に手応え 全日本では若き王者が立ちはだかる (3ページ目)

  • 井本佳孝●取材・文 text by Imoto Yoshitaka

【歴代王者たちを倒し、再び頂点へ】

 さらに、2022年、23年の全日本王者である戸上は、ドイツ・ブンデスリーガでの武者修行を経て、昨年の世界卓球のシングルスでベスト8に入るなど、たくましさを増した。2025年3月に就任した元日本代表・上田仁コーチの指導のもと、台上技術やレシーブに磨きをかけ、総合力を高めている。昨年の全日本は谷垣佑真(愛工大)に敗れて5回戦で姿を消したが、力をつけた今年は、張本や松島とともに優勝争いを繰り広げるだろう。

 張本は、昨年に準決勝で敗れた松島に加え、戸上とは2023年、24年大会の決勝で対戦し、1勝1敗で優勝を分け合うなど、男子トップ3の一角として激しい争いを繰り広げてきた。そんななか、10月のTリーグの試合後、全日本の王者だけが持つ"特別な存在感"についてこう語った。

「全日本のチャンピオンというのは、すべての選手にとって"世界を目指すためのスタート"。そこに立てるのは、全日本のチャンピオンだけ。松島選手の前には戸上選手、宇田(幸矢)選手、及川(瑞基)選手がいましたが、優勝はゴールではなく、世界に挑戦するための権利を得られる場所。一度勝てば、10回も優勝した水谷(隼)さんのように、あとは積み上げていくことが目標です」

 今回の全日本の組み合わせでは、順当に勝ち上がれば張本と松島が準決勝で対戦するドローとなっている。昨年は、張本が松島のフォアハンドに押し込まれる場面が目立ち、1ー4で敗れてそのまま優勝をさらわれた。

 経験を積み、世界トップ10入りを果たした松島は、日本代表でも中心選手へと進化を遂げている。もし両者の対戦が実現すれば、今大会で最大のビッグマッチとなるだろう。それを突破した先に待つのは、戸上なのか、それとも......。

 22歳となり、経験を積んだ張本は、2026年最初の山場である全日本選手権でどのようなパフォーマンスを見せるのか。優勝争いの行方に注目が集まる。

【写真】全日本卓球で活躍した女子卓球の選手たち

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