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腰の骨折でトランポリンを挫折→わずか2年で筋肉界のホープに! 美田佳穂「友達に『誰?』って言われます(笑)」 (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

●歩行困難も...きっかけはケガ

ーーなぜトランポリンからボディメイクの世界へ?

 ケガがきっかけでした。トランポリンでの世界選手権出場を目標に地元の大阪から東京の日本体育大学に進学しましたが、大学1年の時にオーバーワークで腰を疲労骨折、いわゆる腰椎分離症が判明して一時は歩行困難な状態でした。

 それでもだましだまし競技を続けましたが、大学卒業を機に引退しました。今はジムに勤めていて、フィットネスクラブのインストラクターをやりながら、トレーニングをする日々です。

ジムのインストラクターの仕事をしながらトレーニングに励む日々ジムのインストラクターの仕事をしながらトレーニングに励む日々この記事に関連する写真を見るーートランポリンでは不完全燃焼で悔しかったかと思います。

 2歳から始めた器械体操では、小学生の時に関西の大会で優勝したこともありました。本格的にトランポリンに転向したのは中学生になってから。

 そして、中学2年の時に出場した全日本トランポリン競技選手権大会では、シンクロ(※ペアで同時に演技する種目)で大人のいるなかで7位に入賞できたので、いつかオリンピックなど世界を舞台に戦うことを目標にやってきました。

 それでも高校の時は左足の母趾球を粉砕骨折したりと故障続き......。大学では腰の分離症以外にも練習中に場外に飛び出してしまい、両足を肉離れしたこともありました。

 大学2年時に出場した世界年齢別選手権の選考がかかった試合で、代表まであと一歩というところまでいって、「次こそは!」と思った矢先のケガだったのですごく悔しかったですね。

日本体育大学で仲間とともにトランポリンの世界大会を目指した(美田さんは中央)日本体育大学で仲間とともにトランポリンの世界大会を目指した(美田さんは中央)この記事に関連する写真を見るーートランポリンは体への負担が大きい競技ですよね。

 女子でも5、6メートルは跳ぶので足腰にはすごく負荷がかかりますし、踏み込みが1ミリでもズレれば場外へ行ってしまいますから、危険な競技だとは思いますね。

ーーそして、トレーニングとの出会い。

 トランポリンは体幹とバランスが大事で、体重が重たいと遠心力に負けてしまうから、それまでウエイトはやってなかったし、興味もなかったんです。

 腰のケガで1カ月間の運動禁止になったあと、少しよくなった頃に上半身のマシントレーニングをしました。その時、初めてトレーナーの方からしっかり指導を受けたんです。

 最初は、早く(トランポリンを)跳びたいなと思いながらイヤイヤやっていたのですが、トレーニングを続けると体つきの変化が感じられるし、上げられる重量が増えていくのも楽しくて、ちょっとずつ筋トレへのイメージが変わっていったんです。

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