婦人科で「卵巣がおばあちゃん」と言われた元競泳選手・寺村美穂。現役引退後も「正常に生理がこなくなるのが怖い」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

――今27歳ですが、まだ不安はありますか。

 ちゃんと生理がきていなかった時期があるのは、健康的ではないので、それが今後どう影響してくるのかわからないですし、不安はまだ消えないですね。だからまだ薬はやめられないです。これで飲むのをやめてしまって、正常に生理がこなくなるのが、怖いんですよ。

――多くの女性アスリートが同じような悩みを抱えている可能性があります。そんな方々にどんな言葉をかけたいですか。

 高校生など10代の選手でも悩んでいるのであれば、絶対に婦人科に行ったほうがいいです。私は20代前半に婦人科に行きましたが、年齢が上がってくると、リスクがどんどん高くなってくると思いますので、今20代の選手であれば、すぐにでも婦人科に行ってほしいです。今振り返ると、私はもっと自分を労わってあげるべきだったなと思っていますね。

インタビュー後編に続く>>

【Profile】
寺村美穂
1994年9月27日生まれ、千葉県出身。小学生時代から才能を発揮し、14歳で日本選手権に平泳ぎで出場。その後、個人メドレーに転向し、15歳の時に全国中学校水泳大会で中学新記録をマークして優勝。16歳の時にもインターハイで優勝した。2016年、21歳の時に200m個人メドレーでリオ五輪9位、26歳でも同種目で東京五輪15位の成績を残す。2021年9月に現役を引退した。

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