【ミラノ五輪】鍵山優真は「もっともっと強くなりたい」 土壇場で支えてくれたのは父の言葉だった
五輪2大会連続の銀メダルを獲得した鍵山優真(中央)と父の正和氏(右)、コーチのカロリーナ・コストナー氏(左) photo by Sunao Noto / JMPAこの記事に関連する写真を見る
【父・正和コーチが感じた普段との違い】
ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート男子。2月10日(現地時間)のショートプログラム(SP)終了時点では、イリア・マリニン(アメリカ)と鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)、アダム・シャオ・イム・ファ(フランス)と、100点台に乗せた上位3選手の優勝争いになると予想されていた。
だが、2月13日のフリーは大荒れの展開となった。
SP3位のシャオ・イム・ファは最初の4回転ルッツで転倒すると、次の4回転トーループも軸が斜めになってステップアウト。さらに4回転サルコウも手をつくミスになって総合7位。最終滑走のマリニンも4回転フリップをきれいに決めたあとに狙った4回転アクセルがパンクしてシングルに。そのあとはリズムを崩し、ジャンプで転倒を連発。フリーは15位と信じられない結果となり、総合8位に順位を落とした。
そうしたなか、鍵山は6分間練習では今季初挑戦となる4回転フリップをしっかり跳んで好調を維持しているかに見えた。だが、父でコーチの正和氏は演技直前に普段との違いを感じたという。
「6分間練習の時から地に足が着いてないのは感じていました。緊張だったらいいけど、雰囲気に飲まれている感じがした。そうなると氷になかなか乗れない感じが出てくるので、普段は演技前には声をかけていないけれど、少し気持ちを落ち着かせるために、足を止めさせて深呼吸するように言いました」
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著者プロフィール
折山淑美 (おりやま・としみ)
スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。









