【ミラノ五輪】鍵山優真は「もっともっと強くなりたい」 土壇場で支えてくれたのは父の言葉だった (2ページ目)
【ミスをしながらも耐える演技】
名前をコールされた時、珍しく観客席に向かって片腕をくるくる回す動きをした鍵山。曲が鳴り始めると最初の動作から鋭さが感じられ、スピードも速かった。だが、その勢いで跳んだ最初の4回転サルコウはステップアウトに。さらに次の4回転フリップも着氷でスリップして転倒した。
そこから鍵山は、強い気持ちで自分自身と戦った。
「前半にふたつのミスが出てしまった時点で、普段の試合なら一気にガクガクッと気持ちも下がっていたと思う。だけど今日は、『この五輪という舞台で絶対に最後まで諦めずに滑りきる』という強い意志を持っていたので、後半はなんとか耐えながら、という形でした。父も『全部転んだとしても全力でやりきってくれればそれで十分だから』と言ってくれたので、頑張れたのかなと思います」
そのあとの4回転トーループからの3連続ジャンプは、少し詰まる着氷になったが最後を2回転サルコウにして耐えた。後半の4回転トーループこそステップアウトで減点されたが、3回転フリップ+3回転ループをきっちり決め、スピンとステップはすべてレベル4にしてまとめた。
ミスが出たことでキス&クライでは血の気が引いたような顔色だった鍵山だが、フリー6位の得点ながら合計280.06点として、291.58点のミハイル・シャイドロフ(カザフスタン)に次ぐ2位。メダル獲得が決まると、安堵した表情を見せた。
さらに佐藤駿の銅メダル獲得も決まると「駿が自分の実力でつかみ獲ったメダルだと思うので、本当にうれしい」と、親友とともにメダルを獲得できたことを素直に喜んだ。
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