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「負ける事実がすごいイヤ」だった女子がキャンプにどハマリ。人生が激変、キャンプ界のインフルエンサーになった (3ページ目)

  • 辻 歌●取材・文 text by Tsuji Uta
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

愛車の軽バンは、車中泊できる仕様にしてバンライフも楽しでいる愛車の軽バンは、車中泊できる仕様にしてバンライフも楽しでいるこの記事に関連する写真を見る──そして、どんどんレベルアップしていったんですね。 

 最初は電車で行ける範囲だったのですが、ある時、キャリースタイルならではの身軽さに気づいて、船や飛行機に乗って島キャンプや海外キャンプへも行くようになりました。大学4年で車の運転免許を取ってからは、軽バンを車中泊できる仕様にDIYして、さらに行動範囲やキャンプスタイルの幅が広がっていきました。 

──大学時代から、ずっとキャンプ中心の生活だったのでしょうか? 

 そうですね。4年生になる前に1年間休学し、メディアに出演するようになったり、今も続けている『なちゅガール』の編集長を引き受けたり、徐々にキャンプ関連のお仕事をスタートさせていました。じつは私、それまでは全然趣味と言えるものがなくて。ハマれることや特技もなかったんですけど、キャンプだけはなぜかすごくハマったんです。 

──意外です。すごくアクティブで、趣味も多そうだから。 

 高校の時は、軽音楽部、茶道部、チアダンス部、家庭科部......と、いろいろ入っていたんですけど、どれもピンとこなくて。アウトドアでもインドアでも、勝ち負けとか優劣とかあるじゃないですか。絵なら上手い下手、スポーツなら勝ち負けとか。それがすごいイヤで。負ける事実が(笑)。でもキャンプは、部屋のインテリアに他人が文句をつけられないように、マナーさえ守れば、ガチガチのルールがあるわけじゃないし、上手い下手があるわけでもないのが性に合っていたんだと思います。 

 絵や釣り、料理、DIY、手芸も好きだけど「趣味です」と言うほどじゃなかった。それが、キャンプをハブにして、全部つながってきています。キャンプ場で調理をしたり、車をカスタマイズしたり、釣りキャンプをしたり。極めるほどじゃないけれど"キャンプ+α"だったら、どれも好き。キャンプという隠れみのがあると、全部楽しくできるんです(笑)。 

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