東京五輪、金メダル最有力の女子選手が
「家トレ」で太もも大幅アップ (3ページ目)
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梶原は幼い頃から競泳に取り組み、小学生のときは全国大会で表彰台にも上がった。夢は日本一、そして、オリンピック出場だった。しかし、中学では表彰台に届かず、その悔しさとアスリートとして「一番(日本一)になりたい」という思いから、高校では競泳と並行して、新たな可能性を探るために自転車競技にも挑戦し始めた。
それから、わずか2カ月でインターハイに出場すると、才能が一気に開花した。高1の終わりには出場した全国大会3種目すべてで優勝し、高2で早くもナショナルチーム入り。以後は戦いの舞台をアジアや世界にも移し、ジュニアアジア選手権では5種目で優勝し、ジュニア世界選手権でも2年連続で銀メダルを獲得した。
筑波大進学後も、カテゴリーはジュニアからエリートに上がったものの、全日本5連覇、3種目の日本新記録保持、アジア選手権4連覇、日本人初のワールドカップ4大会優勝と圧倒的な強さは相変わらず続いた。
そして今回、世界選手権で日本人初の金メダル獲得という、まさに破竹の勢いで世界の頂点まで一気に駆け上がったのだった。
■母の教えとサポートで培った適応力
今や日本一を通り越して世界一になった梶原だが、トレーニング環境はかなり異色だ。専属コーチはつけず練習メニューは自分で考える。さらに、練習パートナーは自転車競技経験のない母親の有里さんというから驚きだ。
「強化指定のA選手は、日本代表の強化拠点でもある伊豆ベロドローム(東京五輪自転車競技の会場)の近くに住むように」と、日本自転車競技連盟の指示を受けて暮らし始めた静岡県伊豆の国市のアパートに、有里さんも住んでサポートをしている。
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