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フェンシング松山恭助は五輪出場へ自信。
男子フルーレは今が黄金世代 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro

 若い時から一緒にやってきた選手たちがそのまま上のカテゴリーに上がり、うまく世代交代を果たした。

「太田雄貴さんが引退した16-17年シーズンは、無我夢中で戦っていたのが(世代交代が)うまくいった要因。16年の全日本選手権も太田さんが引退した後の大切な大会で、僕と敷根が1位と2位になって西藤と鈴村健太(法政大)が3位と、今の団体のメンバーになっている若い選手が結果を出したのも大きかったと思います」

 団体ではいい流れをキープしている一方、個人に関しては、17年世界選手権に好成績を残したことで、研究されるようになり、世界ランキングを下げているのが現状だ。17-18年シーズンは、西藤の28位が最高で、敷根が32位、松山は34位となっている。

「研究されたというのもあったけど、(自分たちの)動揺もあって自滅する試合になったのかなと感じます。

 僕もそうでしたが、がむしゃらにやっていたからよかったのに、結果を優先してしまってうまくいかなくなり、自信をなくしてしまったところがある。フェンシングは自信がないと決まらないし、紙一重の勝負でも一瞬の隙で相手にやられるのが、多かったかなと思います」

 その反省を踏まえ、松山は自らの弱点を見直した。

「何かを変えなくては勝てないと思って、最近の自分の負け方をコーチと振り返り、見るのが苦手だった自分の悪い時の映像を見たりして、少しは変わってきたなと思います。それで分かったのはメンタルの弱さでした。

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