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大ケガにも負けない「円盤美女」。アルティメット日本代表・田村友絵 (3ページ目)

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi

 日本の競技人口は約4300人で、大学チームやクラブチームを合わせると約210チームが登録されているアルティメット。「セルフジャッジ(審判のいない自己審判制)」を採用し、「スピリット・オブ・ザ・ゲーム」という"反則をしない前提"を尊重するユニークさが性に合ったのか、田村は大学、そしてクラブチームで頭角を現し、次第に存在感を増していく。

「前の所属チーム(セブンカラーズ)のキャプテンを務めさせてもらったことで、アルティメットに対する意識が変わり始めました。プレーについて、仲間について、たくさん考えた先に、とびきりの楽しさが待ってることを知りました。自分の人生の中で、アルティメットをしているときが一番輝けると思いました」

 輝いた先に上り詰めた「日本代表」の座。現在、彼女は健康製品関係会社の営業職として働いている。出社して事務処理、外回りの仕事をこなし、帰宅してからトレーニングをする毎日だ。マイナーな競技ゆえに支援も乏しく、経済的な負担もかかる。

 それでも今年の世界選手権は、2017年にポーランド、ヴロツワフで行なわれるワールドゲームズ(4年に一度開催される「第2のオリンピック」ともいわれる国際総合競技大会)への参加権利と、女子日本代表の2連覇がかかる大切な大会となる。仕事やプライベートとの両立が大変でも、泣き言は言っていられない。

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