大ケガにも負けない「円盤美女」。アルティメット日本代表・田村友絵 (2ページ目)
走る・投げる・跳ぶといった様々な能力を要求されることから、アルティメット(究極という意味)の名がつけられた。事実、競技中はハードな動きも多く、田村自身、今年3月の国内大会で、地面すれすれに投げ込まれたフライングディスクをダイビングチャッチしにいって、地面に指が突き刺さってしまう大ケガを負った。
指を負傷したときのレントゲン写真。痛そうだ......
開放性脱臼(骨が皮膚を突き破って出ている状態の脱臼)という、聞くだけでも恐ろしいアクシデントだったにもかかわらず、「でも(ケガをしながらも)ディスクをキャッチできたので満足です!」と笑顔で語る田村。取材時には東京・北千住の河川敷で練習できるまでに回復して、世界選手権に向けてのトレーニングを積んでいた。
スタントマンだった父親の影響で、小さい頃から、空手、ダンス、野球、バスケットボールなど、さまざまなスポーツを経験してきた。文化女子大学附属杉並高校にバスケットボールで推薦入学し、がむしゃらにバスケットをやったものの、ついにインターハイには出場できなかった。
そんな田村が大学1年生のときに、アルティメットに出会う。人見知りで、大学で新しい友達ができなかった彼女は、高校時代から仲が良かった友達にくっついて、アルティメット部に入部することに......。
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