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【スピードスケート】メダル21個と0個。
オランダと日本は何が違っていたのか? (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao/JMPA

男子500mで優勝したオランダのミヘル・ムルダー男子500mで優勝したオランダのミヘル・ムルダー 「日本のスケートのレベルを上げるためにやることはいっぱいあるだろうし、勝つためにもトレーニングや技術を考えていかなければいけないと思う。自分たちのやり方に固執するのではなく、オランダなどの強い国を見てどうしたらいいかをみんなで真剣に考えるべき。これからオランダの独走を許さないように各国がレベルを上げていくだろうから、その進化に後れをとってはいけないと思う」と田畑は言う。

 また小平も「世界は急激に進歩しているので、日本にとどまっていてはダメだと思いました。チャンスがあれば海外にも行ってみたい」と意欲を口にする。

 そんな選手やコーチたちの意識改革とともに、日本スケート連盟も発想を変えたうえでの環境整備や選手層の拡大に努めていかなければいけないだろう。

 前回のバンクーバー五輪の男子長距離で躍進した韓国は、ソチでも男子チームパシュートで銀メダル獲得を果たした。そんな身近な例も参考にし、短距離に頼るだけではなくすべての種目で満遍なく世界と戦えることを目指すことも重要な課題になってくるはずだ。日本スケート連盟には外国人コーチ招聘の意向もあるようだが、それがどうなるかにも注目したい。
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