検索

【ミラノオリンピック】坂本花織、決戦の舞台へ 手足が震えるほどの不安から解き放たれ「行ける気しかしない」

  • 折山淑美●取材・文 text by Toshimi Oriyama

【なんでこんなに楽しいんやろ】

 2月17日(現地時間)のミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)。坂本花織(シスメックス)はスタートの構えに入った時、いつもより柔らかな表情だった。そして気持ちよく滑り出すと、笑顔が湧き上がるように演技していた。

「ダブルアクセル前のフライングキャメルスピンが終わったあたりから、今までには感じたことない不思議なリラックスモードになってきた。『なんでこんなに楽しいんやろ』というくらいに楽しくて。この瞬間を満喫しようと思って滑っていてめっちゃ笑っていたと思うし、満足感も高かったです」

SPは2位発進となった坂本花織 photo by Sunao Noto / JMPASPは2位発進となった坂本花織 photo by Sunao Noto / JMPAこの記事に関連する写真を見る

 その得点は77.23点の2位発進。キス&クライで納得の表情を見せていた坂本だが、長いテレビ局の取材対応を終えてミックスゾーン(取材エリア)に来た時は、いつも以上に明るさを爆発させていた。

 ジャッジの判定では3回転ルッツをエッジ不明瞭とされ、連続ジャンプを4分の1回転不足となったことを知らされると驚き、「ルッツのほうが回転不足と思ったんだけどな」と首をひねったが、すかさず「でも、もうそれはいいです」と受け流した。

1 / 2

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

フォトギャラリーを見る

キーワード

このページのトップに戻る