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【世界フィギュア男子】鍵山優真はイリア・マリニンに大差の敗北 五輪へ向け求められる「無敵の人」の隙をつく準備

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

世界フィギュア2025・男子シングル レビュー

 イリア・マリニン(アメリカ)の連覇で終わったフィギュアスケートの世界選手権男子。

 マリニンにどこまで食らいつけるかと注目されていた鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大学)は、演技が終わるとガックリとした表情で、笑みも浮かべずにリンクから去っていった。そのあと自分の得点と順位を確認し、3位に入ったことがわかると、やっと安堵の表情を見せた。

アメリカ・ボストンで開催された世界選手権で3位に入った鍵山優真 photo by Getty Imagesアメリカ・ボストンで開催された世界選手権で3位に入った鍵山優真 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る

 そんな鍵山は大会前にはこう話していた。

「目標は、もちろんいい結果を狙いたいというのもあるけど、まずは自分自身がショートプログラムとフリースケーティングをしっかりとそろえることを一番大事にしたいです。結果を一番に考えているということはないので、全力で滑りきった結果は、何位であったとしても素直に受け止めたいなと思います」

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著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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