宇野昌磨の好敵手は? 注目は鍵山優真とマリニン フィギュアスケートGPシリーズ男子展望 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【日本勢と韓国勢の戦い】

 スケートカナダ(10月27〜29日)で主役候補の選手は、世界選手権2位のチャ・ジュンファン(韓国)になるが、彼もオンドレイネペラメモリアルでは6位にとどまっている。

 その後、10月には上海トロフィーに出場して2位になったが、自己ベストのレベルに戻せないままスケートカナダに臨むようであれば、日本勢が主役に代わる可能性もある。

 その筆頭が昨季、GPシリーズ初参戦でGPファイナルまで進出した三浦だ。昨季は四大陸選手権初優勝を果たすなど自信を高めていて、今季もフィンランディア杯で優勝と調子を上げている。

 そんな三浦とともに、友野一希(25歳/上野芝スケートクラブ)と山本草太(23歳/中京大)も表彰台の可能性を持っている。

 昨季の世界選手権で自己最高得点を273.41点まで上げた友野は、9月のネーベルホルン杯でSP、フリーともにジャンプでミスがありながらも、265.78点で2位。昨季よりベースを上げているのは確かだ。

 また、昨季はファイナルに出場した山本も、今季のオータムクラシックは4位と不満足な結果だったが、その翌週の中部選手権では273.14点で優勝と調子を戻してきている。マッテオ・リッツォ(25歳/イタリア)が絡んでくる可能性もあり、表彰台争いは混戦になりそうだ。

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