本田望結が宇野昌磨ルフィに「ビビッときた」氷上の『ワンピース』開幕 本田真凜らも全力 (3ページ目)
●本田望結はルフィに「ビビッ」
ふだんよく目にするアイスショーにはないセリフと動きの融合。
リハーサル後の記者会見で本田真凜が「セリフを口ずさみながら感情を合わせてそれぞれのキャラクターを表すというのが、稽古の1カ月で私もキャストの皆さんもどんどん上手になっていって。見ていて感動するようなところもあります」と話すように、音楽だけでなくセリフに振付けを合わせるという新しい表現方法は、よりスケーターの動きを感情豊かに見せてくれる。
王女・ビビを演じている本田真凜。妹の本田望結から刺激を受けているというこの記事に関連する写真を見る さらに妹の望結は裏話を披露した。
「もともとは声優さんの声に合わせてセリフを言う指示はなかったんです。本当は滑ることに集中する予定だったんですけど、『できるかもね』と振付師さんがおっしゃった時に、次の日の朝にはルフィさんが完璧にセリフを入れて演技されているのを見て、私はすごくビビッときて。
ビビだけにじゃないんですけど......すみません(笑)。ビビッときまして、そこで私はすごくスイッチが入りましたし、宇野昌磨さんが常に皆さんを引っ張って自ら率先してくださっているのが本当にルフィのようでかっこいいなと」
ナミを演じている本田望結この記事に関連する写真を見る ストーリーそのものや実際の仕掛けは見てのお楽しみだが、『ワンピース・オン・アイス』はこれまでにない新しいアイスショーをつくり出したと言える。
そして、それをつくり上げるためにスケーターはもちろん、演出陣、制作陣など関わる人すべてが一丸となり、最高のものをつくろうというチームとしての熱気が伝わってくる。
このショーをつくり上げる「一日一日が楽しい」と話す宇野は、「『ワンピース・オン・アイス』を演者はみんな全力を出しきっていると思いますし、すばらしいものに絶対なるという確信があります。皆さんにこれを見ていただいてどのような感想が出るのか、僕たちもすごく楽しみです」と話し、ルフィさながらの熱い気持ちを持ってこのショーに臨んでいる。
8月11日からの横浜公演を皮切りに、名古屋公演の千秋楽までさらに進化していくであろう氷上の『ワンピース』の世界。フィギュアスケートが好きな人や『ワンピース』が好きな人はもちろん、「ちょっと気になるな」という人もぜひ、この新しい挑戦の目撃者になってみてはいかがだろうか。
『ワンピース・オン・アイス〜エピソード・オブ・アラバスタ〜』
アニメ『ワンピース』が史上初のアイスショー化。日本屈指のスケーターが集結し、アニメの声優たちのセリフに合わせ、フィギュアスケートならではのスピード感、躍動感で『ワンピース』の世界を表現。光やプロジェクションマッピングの演出によるスペクタクルなアイスショー。8月11〜13日(横浜)、9月2〜3日(名古屋)の全国2カ所で全10回公演。
著者プロフィール
山本夢子 (やまもと・ゆめこ)
スポーツライター。青森県八戸市出身。5歳からフィギュアスケートを習い始め、高校卒業まで選手として各大会に参加。その後、渡米し大学を卒業、就職。帰国後は、コピーライターとして広告制作に携わる。2005年からフリーランス。現在はライターとしてフィギュアスケートの専門誌を中心に執筆中。
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