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羽生結弦が新プログラムに込めた思い。SP首位発進でフリーも注目度大 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 SPの羽生の滑りを見ていて、そうした思いが端々に見えた。演技途中には観客の気持ちをあおるように拍手を求めたり、アピールする動作も見せていたが、それは観客と一体になりたいとの思いも込めたものだった。会場全体で、ともに明るく楽しめる空間を作り上げようとしていたのだ。

 今回のSPは、自分が思う演技をしっかりしながらもスピンのミスがあり、ジャンプも納得がいくものではなかったが、フリーへ向けて羽生はこう語って前を向いた。

「ジャンプは全部しっかり降りている。出来栄えとしてはいいものではなかったと思うけれど、もうちょっとウォーミングアップの仕方とか、6分間練習の配分を工夫していけばいいと思います。いい練習はしてきているので、明日(26日)はまとまった演技をしたいと思います」

 フリーの新プログラム『天と地と』にも注目が集まる。

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