2020.12.23

羽生結弦、いよいよ今季初戦。新プログラムのお披露目はあるのか

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

2020年2月の四大陸選手権で演技する羽生結弦 新型コロナウイルス感染拡大を受け、2020年8月、グランプリ(GP)シリーズの欠場を表明した羽生結弦。その後、無観客や観客の人数制限など感染対策を講じたうえで国内大会が開催される中、羽生は12月25日から長野市で開催される全日本フィギュアスケート選手権を今シーズンの初戦とすることにした。

 全日本では、まだ発表されていない新プログラムをお披露目する可能性がある。9月には卒業論文を完成させ、早稲田大学人間科学部通信教育課程を卒業。その後は練習に集中し、4回転アクセルへの取り組みも進んでいることだろう。だが試合数を積めていない今の状況を考えれば、初戦でいきなりその大技を入れてくる可能性は小さいだろう。

 昨シーズンの羽生は、GPファイナル、全日本選手権は2位に終わったが、4年ぶりに出場した四大陸選手権で初優勝を果たし、男子史上初となる主要6大会全制覇の「スーパースラム」を達成した。

 この大会では、プログラムをそれまでのショートプログラム(SP)『秋によせて』とフリー『Origin』から、『バラード第1番』と『SEIMEI』に戻した。歴代世界最高得点を連発し、平昌五輪で五輪連覇を達成したふたつのプログラムだ。

 羽生にとって、『秋によせて』と『Origin』は自身が小さい頃に憧れたジョニー・ウィアーとエフゲニー・プルシェンコがそれぞれ使用していた楽曲で、彼らへのリスペクトの意味も込めて挑戦し、完成間近まできていた。だが、理想の完成形はふたりの背中を追いかけているものであり、「自分のプログラムではないのではないか」とも感じていた羽生は、より自分らしく演技できるプログラムとして、変更を決断したのだ。