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髙橋大輔、アイスダンスデビューで食生活にも変化。新たな物語の始まり (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 田口有史●撮影 photo by Taguchi Yukihito

「アイスダンスに転向し、僕自身、知らない世界が広がってきているところです」

 髙橋はその変化を明かしている。

「シングルで復活して2年目は、体が思うように動かなくなっていて、このまま滑り続けるべきか、と迷っていました。でも、今は乗り越えるべきことがどんどん出てくるので、目標に向かって挑む感じで。モチベーションの点では、難しさはないですね」

 明朗な声音だった。嘘のない響きだ。

 トータルで157.25点。3組中で3位だった。いきなり優勝できるほど甘い世界ではない。その意味で、物語の始まりとしては上々だろう。ステップではリズムでもフリーでも、高い出来栄え点を記録。そのダンスは、会場の心をつかんだ。

「楽しんで、いいスタートを切られるように」

 髙橋は大会前に語っていたが、その目標をクリアした。日本で、これほどアイスダンスが注目された日はおそらくない。次の舞台は、12月の全日本選手権だ。

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