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髙橋大輔、アイスダンスデビューで食生活にも変化。新たな物語の始まり (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 田口有史●撮影 photo by Taguchi Yukihito

アイスダンスデビューした髙橋。シングル時代とは違った新たな一面を見せたアイスダンスデビューした髙橋。シングル時代とは違った新たな一面を見せた そう語った髙橋は、アイスダンサーとしての一歩目を刻んだ。

 昨年9月にインタビューをした時、髙橋は頬がこけ、痩身が際立っていた。当時は33歳という年齢で復活2年目のシングルスケートを戦い抜くため、食事とトレーニングで体重を制限していた。年を取るたびに瞬発力は衰える。ジャンプを跳ぶには、重さ(=余分な肉)をすべてそぎ落とさなければならなかった。体脂肪率は5%以下で、高校生の頃の体重まで戻していた。

 アイスダンサーとして再びリンクに戻ってきた髙橋は、まず体つきが変化していた。例えばパートナーを持ち上げるリフトを成功させるには、単純に筋肉もつける必要があった。

「食事の面から、肉体改造はしました。シングルの時はなるべく体重を増やさないように、と気をつけていましたが、アイスダンスでは、食べて、食べて、という感じで。筋肉をつけるために、食事やトレーニングのやり方を変えて、リフトもできるようになってきました。でもリフトの途中で呼吸が止まったり、余裕がなかったり、そこは課題ですね」

 ほとんど一からのスタートだった。滑るのが一緒なだけで、スケート靴からして構造が違うのだ。

「つま先をきっちりと合わせる!」「ホールドの支点!」

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