髙橋大輔、アイスダンスデビューで食生活にも変化。新たな物語の始まり (3ページ目)
マリナ・ズエワコーチからは、耳にたこができるほど指摘されたという。スピン、リフトの習得は時間が必要で、ボディーラインの傾斜やエッジワークの高さなど、細かいところをまだまだ高めなければならない。今年1月に結成後も、コロナ禍で活動は大きく制限され、今回たった2カ月でプログラムを作り上げてのデビュー。その点、トレーニングの濃厚さが伝わる出来だった。
「シングルとアイスダンスはまるで違う競技なので。初お披露目で最初から最後まで大きなミスなくできたのは、大ちゃん(髙橋)に100点をあげられると思います」
リズムダンス後、村元は笑顔を浮かべて言った。
「今は始めたばかりで、どういうチームになるのか、ワクワク感がありますね。マリナ(ズエワ)コーチにも、『あなたたちは新しい風を起こす、世界で戦えるダンスチームになるわ!』と言ってもらっているので、その言葉を信じて練習あるのみだと思っています」
フリーダンスでは、"洗礼"も受けた。
髙橋がツイズル(多回転ターン)でまさかの転倒、足が突っかかりそうになってトランジション(つなぎ)でもミスが出た。どれも、練習でもめったに出ないミスだという。試合独特の緊張感とも言えるがーー。その想定外を感じられることこそ、アイスダンスという世界に入ったことの証なのだろう。
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