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紀平梨花、四大陸選手権で4回転回避。
貫いたのは勝利にこだわる強さ (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 ただひとり150点台に乗せて四大陸選手権連覇を飾った紀平だが、内容的には物足りなさも感じさせた。難易度の高いジャンプ構成でくる強敵ロシア勢に肉薄してメダル争いを繰り広げるには何が必要か。武器のトリプルアクセルや3回転ルッツをそれぞれ2本組み込むことに加えて、GOE(出来ばえ)加点が付くような4回転サルコウを跳ばなければ、160点台をマークする彼女たちと肩を並べることはできないだろう。

「(日本に)帰ってすぐにまた練習をして、試合もどんどん続くので、トリプルアクセルの安定感とか、あとは(自分に合うように)スケート靴を作り始めて(調整して)、合う靴を世界選手権にいい状態で持っていけるようにしたい。4回転の練習やスピンとステップの強化など、たくさんやることがあるので、いつもどおり、練習の休みはあまりないと思います」

 世界選手権まで残り約1カ月。どこまで4回転サルコウの精度を上げてこられるかが、勝負のカギを握る。

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