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全日本欠場でも、羽生結弦の
五輪出場が「当確」なわけを調査してみた (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 一方、平昌五輪の出場枠が「2」しかない女子は、全日本選手権の優勝者が選ばれるのは同じだが、2枠目は男子の②と③を合わせた条件で選考される。これに当てはめてみると、現時点では、GPファイナルに出場した宮原知子樋口新葉が②のB)を満たしている。

 また、ワールドスタンディングで5位の宮原に次ぐ9位の本郷理華が③のB)に、シーズンランキングで5位の樋口と9位の宮原の間に入っている7位の坂本花織が③のC)にそれぞれ該当。③のD)のシーズンベストスコアは、樋口、宮原、坂本の順番になっている。

 女子のシーズンランキング11位(日本人4位)の三原舞依や14位(日本人5位)の本田真凜、15位(日本人6位)の白岩優奈が選考対象に残るには、全日本で3位以内に入ることが絶対条件になっている。これは、男子のシーズンランキング28位の無良崇人(日本人4位)についても同じ状況だ。

 全日本選手権の結果は大きなウエイトを占めるが、それだけで代表が決まるわけではないため、誰が選考対象になるのか混乱しているファンも多いかもしれない。だが、選考基準をしっかり理解しておけば、平昌五輪出場権をかけた最後の戦いを、より緊迫感を持って見ることができるはずだ。

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