全日本欠場でも、羽生結弦の
五輪出場が「当確」なわけを調査してみた (2ページ目)
これらの条件に照らし合わせると、日本人男子で唯一グランプリ(GP)ファイナルに出場した宇野昌磨は、②のB)の条件を満たしているため、全日本選手権の順位に関係なく選考対象になる。
また、現時点での日本人選手のワールドスタンディングは、羽生が1位、宇野が2位で、18位の田中刑事が3番手。2017-2018シーズンの得点で決まるワールドランキングは宇野が4位、羽生が24位で、田中が28位。シーズンベストスコアも宇野、羽生、田中の順番になっており、いずれも上位3人の顔ぶれは同じだ。
羽生は、昨シーズンの世界選手権で優勝しているため、全日本選手権に出場しなくても選考対象になる"特例条件"を満たしている。それだけでなく、③のB)、C)、D)の条件にも当てはまることから、五輪代表に選ばれることは確実と見られているのだ。
ソチ五輪代表の髙橋大輔(右)は全日本では総合5位だったが、シーズンベストスコアが評価されて選ばれた photo by YUTAKA/AFLO SPORT 2014年ソチ五輪の代表選考では、2013年の全日本選手権1位の羽生と2位の町田樹(たつき)の出場権獲得が決まり、残る1枠は、全日本選手権で3位になった小塚崇彦や、同選手権は4位ながらGPファイナル3位に入っていた織田信成ではなく、同選手権5位の髙橋大輔が選ばれた。このときは、ワールドスタンディングとシーズンベストスコアが、羽生に次ぐ2番手だったことを評価されての選出だった。
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