本田真凜、樋口新葉、三原舞依。
女子高生トリオの五輪争いはさらに激化 (2ページ目)
GP初陣のスケートカナダでは総合5位と、鮮烈なデビュー戦とはならなかった。それだけに、世界のファンにもジャッジにも認めてもらうには、このGP2戦目で是が非でも表彰台に立つ必要があった。それは本田自身もわかっていたはずだ。フリー『トゥーランドット』ではどんな演技で巻き返すのか期待されたが、演技全体にやや覇気がなく、動きに鈍さが見られた。
3回転フリップで回転不足があったり、スピンでも1つがレベル3で取りこぼしたりしたほか、ジャンプで出来栄え(GOE)加点があまりつかなかったために、得点はそれほど伸びなかった。合計198.32点と200点の大台に届かずに、スケートカナダ同様に総合5位となり、シニア初のGP2戦はほろ苦い結果で終えた。
演技後の本田は「うん、うん」と首を縦に振った後、首をかしげながら笑顔で挨拶し、キスアンドクライに座った。
「フリーに関しては頑張ったかなという印象だけど、満足のいくものではなかったです。でも、全体的にはよかったんじゃないかなと思います。(今回の中国杯は)慎重にいき過ぎていたかなと、滑りながら思っていました。
カナダのSPのときに1回、自信がなくなったんですけど、その後で3回のプログラム(スケートカナダのフリーと中国杯)を滑ってみて、ちょっとずつオリンピックに出たいなという気持ちが沸いてきたので、自分ができることを、全日本までの間にしっかりと後悔のないような練習ができればいいかなと思います」
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