四大陸選手権で完勝の宮原知子。無冠返上で次なる目標、ロシア勢に迫る (3ページ目)
「プレッシャーはあまり考えずに、フリーではいままで以上に自分のベストな演技をしようと考えました。今回はSPでもフリーでも自己ベストの得点を出すことができ、SPでもやっと70点を超えることができたので、点数的にも技術的にもうれしいです。(欧州選手権で表彰台を独占した)ロシア勢との差については、これからもっと自分が頑張るしかないかなと思っています」
ジュニア時代から同世代のロシア選手の後塵を拝し続けてきた悔しさを持っているだけに、ロシア勢が参戦していない四大陸のタイトルを獲得したからとって、自分が置かれているポジションが世界のトップではないことは重々承知している。それでも、着実に力をつけて階段を一段ずつ上り、しっかりと結果と経験を積み上げてきた自信は、四大陸女王になったことでさらに深まったに違いない。
「今日のフリーで良かったところは、演技冒頭の3連続ジャンプで、1月終わりから練習し始めた両手を挙げるジャンプを入れることできたことと、ジャンプ以外のところではしっかり滑れたことです。自己評価は80点くらいです。マイナス20点はもう少しジャンプを思い切っていければ良かったかなと思いました。
自分では毎回の試合で、しっかり自分がいまできることを、そして一番いい演技をすることを意識してやっています。今回もそれをしっかりできましたが、あまり自分が強い感じはなく、まだまだもっと強くなっていかないといけないと思っています」
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