2016.02.20

宇野昌磨が四大陸選手権で逆転優勝するためには何が必要か?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

四大陸選手権のSPで2位の宇野昌磨 2月19日の四大陸選手権男子ショートプログラム(SP)。宇野昌磨は演技構成を一部変更し、4回転トーループをこれまでの後半から冒頭に移した。だが、これは軸が極端に斜めになり、両足での着氷になってしまった。

「斜めになったというより、跳んだ瞬間に自分がどこにいるのかわからなくなって......。それで、思い切り回転軸を締めた結果、回り過ぎぐらいで降りてしまいました。思い切ったおかげで跳べたのかもしれないし、逆にそのおかげであれだけ失敗した変なジャンプになったのかはわからないですけど......」

 こう言って苦笑する宇野が、4回転トーループを最初に持ってきた理由は、「フレッシュな気持ちで集中して跳びたい」という考えからだった。

 4回転トーループをプログラムに入れ始めたころは、4回転を冒頭に入れ、後半にトリプルアクセルを跳ぶ構成にしていた。だが、ともに確率がよくなかったため、トリプルアクセルだけでもきれいに跳べるようにしようと冒頭に入れ、4回転を後半にしていた。しかし、トリプルアクセルが安定して確率が上がってきたため、今度は4回転トーループを冒頭に持ってくることで、より集中して跳べるようにしようと考えたのだ。