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「焦らずやっていけば大丈夫」。
浅田真央が語った復帰への手応え (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 今季のふたつのプログラムの共通テーマは「大人の女性」と言えるだろう。ショートプログラム(SP)は「素敵なあなた」、フリープログラムは有名なオペラ歌曲「蝶々夫人」となった。

 浅田曰く、「SPは男性に対して『あたなは素敵だよ』と言っているように、大人の女性を自分らしく演じたい。フリーはアジア人として一度は滑ってみたい曲でした。女性の切ない物語ですが、最後は自分の意志や希望を貫いた女性なので、強い女性を演じられたらいいと思います」

 少しずつ「大人の女性」に変貌してきた浅田が、今季その成長ぶりをどこまで見せてくれるのか楽しみだ。また、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を含めたジャンプを、一昨季のレベルまで戻すことも必要不可欠になる。

 ただ、今はまだ「シーズンモードに入っていない」と浅田は言う。

「ジャンプ自体はいつものこの時期としてはいいほうです。ただし、単独ではなく、曲の中でプログラムを通してすべてのジャンプを跳ぶには、まだ練習が必要だと思っています。今はアイスショーで滑るプログラムと、ジャパンオープンで演技するフリーをメインに取り組んでいて、SPは練習していないし、何も始めていません。今回のアイスショーが終わった後、8月から9月にかけて本格的にシーズンの練習に入ります。(この2カ月が)一番重要な時期になってくると思うので、毎日しっかり練習を積んで初戦を迎えられるように、いつもどおりのスタートを切れたらいいなと思っています」

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