NHK杯優勝の浅田真央。フリー失速にも取り戻した自信 (2ページ目)
そして迎えた今季は、一番輝いていた自分を取り戻すべく「向上を目指す」というテーマを掲げてスタート。ここまでの2戦を振り返ると、「スピードをつけながらジャンプをクリーンに跳ぶ」という課題が浮き彫りになった反面、佐藤コーチとともに取り組んできたことが成果となって表れつつあるようだ。
本人もその手応えをしっかりと見極めていた。 今、歩んでいる道のりを登山に例えてみたらどこかと尋ねたところ、浅田はしばらく考えてからこう答えた。
「5合目ですね。前の2シーズンは自分の結果も演技も技術もなかなか不安定なままで、納得いく演技ができなかったんですが、ようやく今シーズンになってまずまずの滑り出しでちょっと復活してきたかなという兆しが見え始めているところです。今シーズンはこうしてファイナルに行くことができているし、自分がやってきたことが力になっていると思っているので、そういった部分でそう思います。ソチ五輪までのもうあと半分、自分の技術を取り戻す完全復活まではもうちょっと時間がかかるかなと思っています」
指導して3シーズン目となる佐藤コーチも同じ考えだった。
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