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【女子プロレス】伊藤麻希にとってはイジメも「自分を引き立たせるスパイス」 アイドルをクビになって「万歳!」から始まった逆転劇

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Satoshi Dairaku

スターダム 伊藤麻希インタビュー 前編

 今、世界のプロレス界で最もその一挙手一投足が注目される日本人女子レスラー、それが伊藤麻希だ。アイドルグループ「LinQ」を解雇されるという絶望的な状況を、彼女は「クビ、万歳!」という叫びとともに、レスラーとしての最大の武器へと昇華させた。

 伊藤は、なぜ言葉も通じぬ海外のファンを熱狂させ、SNSで世界トレンド入りを果たすまでの存在になれたのか。幼少期の意外な素顔から、プロレスの道へと導いた髙木三四郎との出会い、そして「伊藤麻希」という虚像と実像の狭間に迫る。

今年1月からスターダムに所属する伊藤麻希 photo by Naozumi Tatematsu今年1月からスターダムに所属する伊藤麻希 photo by Naozumi Tatematsuこの記事に関連する写真を見る

【スリルを求めるインドア派な少女時代】

――小さい頃はどのような子供だったのでしょうか?

伊藤:いきなりですね(笑)。子供の頃は、自分のことが大好きでしたよ。そこは今とまったく変わっていないですね。

――性格はインドア派でしたか? それともアウトドア派?

伊藤:完全にインドア派です。お絵描きがすごく好きで、漫画もたくさん描いていました。

――伊藤選手がプロデュースしているTシャツのイラストなども、ご自身で描かれているのですか?

伊藤:あ、それは違います。プロの方にお金を払ってお願いしています。そこはビジネスですから(笑)。

――失礼しました(笑)。インドア派だったとのことですが、外で活発に遊ぶことはなかったのでしょうか。

伊藤:もちろん体は動かしていましたよ。学校で鬼ごっこをしたり。ただ、外で普通に遊ぶのは面白くないんです。鬼ごっこも校内のほうがよかった。学校の廊下って走っちゃいけないじゃないですか。その「走ったら怒られるかもしれない」というプレッシャーのなかでやる鬼ごっこが、たまらなく好きだったんですよ。

――スリルを求める姿勢は、今のプロレスにも通じるところがありますね。

伊藤:そうですね。「やっちゃいけない」と言われることほど、やりたくなります。

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