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【女子プロレス】伊藤麻希にとってはイジメも「自分を引き立たせるスパイス」 アイドルをクビになって「万歳!」から始まった逆転劇 (2ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Satoshi Dairaku

【HKT48のオーディションに落ちて「本当に見る目がないな」】

――高校時代の2011年に、アイドルグループ「LinQ」に参加することになりますが、その経緯を教えてください。

伊藤:私は小さい頃から、母親に「かわいい、かわいい」と言われて育てられてきたので、「自分は特別な人物になる」と思って生きてきたんです。具体的には、「私は浜崎あゆみになる」と本気で信じていました。

 だから、有名人になるという目標はずっと持っていたんですが、LinQに入るまでには紆余曲折があったんです。自分を「特別でかわいい」と思って生きていると、やっぱり周囲からは浮いてしまう。結果として、すごくイジメられました。

――それはつらい経験ですね......。

伊藤:いえ、そのイジメこそが、私を引き立ててくれるスパイスなんですよ。自分を強くさせてくれるし、「私はほかの人とは違う、特別な存在なんだ」という意識をさらに強固にしてくれました。イジメられることで、逆に気持ちよくなる。ずっとそんな感覚がありました。

――すさまじい自己肯定感ですね。

伊藤:高校1年生の時にHKT48ができたんですよ。それで「私は絶対HKTに入るだろう」と自信満々で応募したのですが、書類選考で落ちました。その時は「本当に見る目がないな」と思いました。

――そこで折れなかったのが伊藤選手らしいです。

伊藤:さすがに少し落ち込みましたけどね。ちょうどその頃、LinQが第2期オーディションのビラ配りをしていたんです。HKTのオーディションに落ちた直後だったので、「これが、私のセンターになれる最後のチャンスだ」と思って応募したら、受かったんです。

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――当時のLinQは地元・福岡を中心に勢いがありましたね。

伊藤:カバー曲ではなく自分たちのオリジナル楽曲もありましたし、楽曲もクオリティが高い「メジャーに近いローカルアイドル」という立ち位置でした。かなり珍しい存在だったと思います。

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