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【ボクシング】井上尚弥に敗れたカルデナスが、中谷潤人とのスパーで進化し再起 それを支えた名トレーナーは「ジュント以上の選手は見当たらない」 (5ページ目)

  • 林壮一●取材・文 text & photo by Soichi Hayashi Sr.

 その後も、冷静に攻め続ける。中谷とのスパーリングでは空振りが目立った分、このサウスポーに対してはコンパクトなパンチを繰り出した。第5ラウンド1分15秒、カルデナスが右ストレートを叩き込むと、サウスポーは腰からキャンバスに沈み、試合は終了した。

 モンスターや中谷とはレベルが異なる相手だったが、カルデナスが引き出しを増やしたことは間違いない。「ジュントとの4週間で、耐えることを学んだ」という、ロブレスの言葉を証明するかのような勝利だった。

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 中谷とカルデナスのスパーリング初日、最終日と2度、筆者はロブレスに同じ質問をした。井上vs.中谷の勝者を予想してもらったのだ。

 ロブレスは言い切った。

「ジュントだね。驚くほどの成長スピードだ。今回のキャンプでもそれを感じた。東京ドームでのメガファイトは、判定までいくんじゃないかと私は考えるがね」

 両ファイターは、刻一刻と頂上決戦に向かっている。12月27日、中谷はカルデナスとの99ラウンドをどんな形で披露するか。

(ルイス・ネリ、田口良一が語る井上尚弥vs.中谷潤人 勝敗予想はふたつに分かれた>>)

著者プロフィール

  • 林壮一

    林壮一 (はやし・そういち)

    1969年生まれ。ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するもケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。ネバダ州立大学リノ校、東京大学大学院情報学環教育部にてジャーナリズムを学ぶ。アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(以上、光文社電子書籍)、『神様のリング』『進め! サムライブルー 世の中への扉』『ほめて伸ばすコーチング』(以上、講談社)などがある。

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