【ボクシング】井上尚弥に敗れたカルデナスが、中谷潤人とのスパーで進化し再起 それを支えた名トレーナーは「ジュント以上の選手は見当たらない」 (3ページ目)
カルデナス(左)を指導するロブレスこの記事に関連する写真を見る
カルデナスがひと通り練習を済ませ、腹筋運動を始めると、黒いスポーツウェアを着た大柄な男がノックアウトジムに入ってきた。2019年6月にWBA/IBF/WBOヘビー級王座に就いたアンディ・ルイス・ジュニア(アメリカ/36歳)である。
ロブレスのコーチを受け、2019年9月に7回KO勝ちで3本のベルトを得たルイスは、統一ヘビー級チャンピオンの旨味を十二分に味わった。やがてパーティー三昧で、練習に身が入らなくなる。およそ7kg膨らんだ体でリングに上がった半年後のリターンマッチで、呆気なく王座から転落。何度もやる気を出すよう働きかけたロブレスだが、もはやつける薬無し、と袂を分かつ。
統一王座を手放してから、6年の歳月が流れた。ルイスはその間に3戦し、2勝1分。36歳となった彼に未来はなさそうだが、改心したかつての教え子を、このほどロブレスは受け入れた。
「写真撮影はいいけれど、動画は遠慮してやって」
一度は指導をやめた、アンディ・ルイス・ジュニア(右)のミット打ちを行なうロブレスこの記事に関連する写真を見る
2024年8月以来リングから遠ざかり、突き出た腹を揺らして自身の構えるミットにパンチを振るうルイスを、師は気遣った。こうした人柄が、カルデナスとの絆も生んだのだ。
「どれだけ本気でボクシングに向かうか。私のトレーニングについてこられるか。こちらもベストを尽くすから、言い訳は認めない」
ロブレスはそう伝え、不肖の弟子に再生プログラムを作った。
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