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ウナギ・サヤカが明かす、自主興行で前田日明に受け身を見せた真意「黙っているわけにはいかなかった」 (3ページ目)

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko

【前田日明を呼んで作りたかった画と、想定外の事態】

――私が今回すごく思ったのが、「ウナギさん、プロレスうまくなってるな」って。

ウナギ:ホントですか! めっちゃうれしい......。

――3年前、ブル中野さんが『ゆずポンちゃんねる』(愛川ゆず季のYouTubeチャンネル)に出演した時、注目する選手を聞かれて「ウナギ・サヤカ」と答えたじゃないですか?

ウナギ:はい、ありましたね。

――あの時、ブルさんが「なんにもできないのに、例えば10分、15分、あの人がリングにいただけで時間が持っちゃうんだよね。あの人がこれからもしプロレスをもっと勉強すれば、そこでももっと魅せられる」とおっしゃっていて、今回の両国で「あ、もっと魅せられるようになったんだな」と思いました。努力されたんだろうなと。

ウナギ:めっちゃ練習しました。ワンマッチ(2月16日@後楽園ホール。対戦相手は里村明衣子)の前、(千葉県にある)マーベラスと2AWの道場に通って。2AWに鈴木みのるを連れて行ったりとか。

――えええっ! 鈴木みのるさんが、わざわざ千葉に? けっこう遠いですよね?

ウナギ:「(技を)1個くらい教えて」って言って、技の入り方とか教えてもらいました。あの人、めっちゃ私の試合見てるんですよ。

――すごい。本当に愛されている......。

ウナギ:前田日明にも、絶対に「今のレスラーの後ろ受け身を見せなきゃ」と思ってたんで。

――前田さんがYouTubeで「今のレスラーは受け身が取れない」と発言。たぶん多くの人が「今のレスラーの受け身を見てよ!」と思ったと思うんですけど、それを実際にやるという発想はなかったです。

ウナギ:あれはやらなきゃ。(前田が)ケガを心配するっていうのはわかるんですよ。ケガが一番怖いし、みんなが一番恐れていることなんです。でも、ケガをさせようと思ったことなんか一度もないし、みんなそうだと思うんですよ。それは今も昔もずっと変わっていないはずなのに、あんな言われ方をして、黙っているわけにはいかなかった。今プロレスをやってない奴が今のことを言うことに、「お前もやってたやん。かと言って、別にお前は最強ではなかったやん」って思ったので。

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