中谷潤人とNBAスーパースターのリラード、世界のトップ同士の共鳴 中谷は「ステップを取り入れた」 (4ページ目)
中谷にプレゼントされたスニーカー photo by Ryuto Nakataniこの記事に関連する写真を見る
2025年2月に米国で発売されたこのシューズは、白地にバックスのチームカラーをラインにしている。中谷が腰に巻くWBCのベルトもグリーンだ。3度目の防衛戦となった先の2月24日のファイトでも、中谷は団体のカラーを意識して緑色のトランクスとガウンを身に纏ってリングに上がった。
リラードがスーパースターなら、中谷のボクシングもアートのレベルである。本物同士はお互いの存在を認め合い、それぞれ頂を目指している。傷が癒えたリラードが、中谷戦のリングサイドに座る日を待ちたい。
著者プロフィール
林壮一 (はやし・そういち)
1969年生まれ。ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するもケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。ネバダ州立大学リノ校、東京大学大学院情報学環教育部にてジャーナリズムを学ぶ。アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(以上、光文社電子書籍)、『神様のリング』『進め! サムライブルー 世の中への扉』『ほめて伸ばすコーチング』(以上、講談社)などがある。
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