ケンコバが語る、名レスラー馳浩の「一番ダメな試合」を救った越中詩郎の「震え」 (5ページ目)

  • 松岡健治●取材・文 text by Matsuoka Kenji

――あらためて今回、ケンコバさんの越中さんへの愛を感じ、越中さんの激動のプロレス人生も学ぶことができました。今後の越中さんへの期待も聞かせていただけますか?

「デビュー45周年記念試合を見て、コンディションがすばらしいし体も分厚いので、まずは50年を迎えていただきたい。越中さんなら必ずやってくれると信じています。しかもゲスト参戦ではなくて、全日本プロレスにレギュラーで出場して、できればタイトル戦線にも名乗りを上げてほしいですね。

 それは、全日本の若手にもいい刺激になると思うんですよ。ただ......」

――何か懸念があるんですか?

「越中さんは今、長野県内の山荘に住んでいるんです。そうなると、団体側が交通費を用意するのは難しいと思うんですよ(笑)。かといって毎回、『長野まで自分の金で帰ってくれ』っていうのも、あれほどの方に言うのは申し訳ないでしょう」

――確かにそうですね。

「でも、そういう展開でこそ燃える人ですから。団体側は越中さんにオファーする時、『悪いけど交通費は出ない』って宣告してほしいです。そういう冷遇を受けた時に越中さんは、『燃えてやるって‼』となるはず(笑)。ともあれ越中さん、あらためましてデビュー45周年、おめでとうございます!」

【プロフィール】
ケンドーコバヤシ

お笑い芸人。1972年7月4日生まれ、大阪府大阪市出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。1992年に大阪NSCに入学。『にけつッ‼』(読売テレビ)、『アメト――ク!』(テレビ朝日)など、多数のテレビ番組に出演。大のプロレス好きとしても知られ、芸名の由来はプロレスラーのケンドー・ナガサキ。

【写真】ケンコバのプロレス連載 試合フォトギャラリー

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