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ウルフ・アロンの人生を中学担任の言葉が変えた。東京五輪で金メダル獲得へ勝つよりも 「負けない柔道」を目指す (4ページ目)

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

「柔道は投げられてしまうと一瞬で終わってしまう。僕は負けない柔道家を目指そうと思っています。どうやったら勝つかよりも、この相手はどういう特徴があるのか......ひとり一人対策をしっかりすれば、負ける確率を減らせられると思うんです」

 東京五輪に向けて、気持ちは高まりつつある。ウルフにとってはどのような舞台になるのだろうか。

「五輪は4年に一度しかないので、すごく価値のあるものだと思いますし、柔道が生まれた日本で開催される五輪に出られるのは、運がいいなって。その舞台で優勝したいです。目標は金メダルです」

 リオ五輪の男子90キロ級で金メダルを獲った先輩のイカー茉秋のように結果を残せば、柔道ファンだけでなく、世界中の多くの人がウルフ・アロンの名前を知ることになるだろう。

プロフィール
ウルフ・アロン/1996年2月25日、東京都生まれ。祖父の勧めで6歳の時に柔道を始める。東海大浦安高校では2年の時に高校三冠を達成。東海大学進学後、1年生ながら全日本学生柔道優勝大会の7連覇に貢献。2年の時にグランプリ・ウランバートルでIJFワールド柔道ツアー初優勝。4年時には全日本選抜体重別選手権で2連覇を飾り、世界選手権でも優勝。2018年4月より了徳寺学園の職員。

FMヨコハマ『日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES

毎週日曜日 15:30〜16:00

スポーツジャーナリスト・佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、さまざまな苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿を通じて、リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けします。

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